どうも、りかちゅうです!正社員など雇われの身で年収が高いと地位があるように見えますよね。そりゃ、表向きの数字を見たらそう思うが妥当かと。ですが、現実は違います。なぜなら、雇われの身だとその収入から引かれるものがあるからです。となると、本当の収入は引かれた額ってことになります。引かれると言っても具体的にどう引かれてるのと思いますよね。ですので、この記事にて話しますね。
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額面と手取り
先ほども述べたように雇われの身は色々引かれます。ですので、まずはそこから話しますね!
額面とは
額面とは会社から自分に対して支払われる金額の合計のことです。基本的には基本給と通勤手当、時間外手当の3つで(福利厚生で資格手当などがある会社はそれもカウントされます!)構成されています。ちなみに一般的な給与明細では「総支給金額」の欄に記載されています。
※その中でも通勤手当だけは非課税です。
手取りとは
手取りとは自分が実際に受け取れる金額のことです。雇われの身として働いている人は基本的には額面のままの金額を受け取ることはできません。所得税や住民税、社会保険料などを天引きした上で支払われる仕組みですからね。ちなみに、額面から天引きされることを「控除」と呼びます。つまり、また、一般的な給与明細では「差引支給額」の欄に手取りの金額が記載されています。
103万円の壁とは?
実はバイト代やパート代など給与収入以外に特別な所得が無い人は年収103万円以下は所得税が課税されません。なんでなのか?それは非課税となる基礎控除と給与所得控除というものがあるからです。金額としては基礎控除が48万円で給与所得控除が55万円です。これを合計すると103万円になります。そのため、バイトやパートの人が年収103万円を超えるとその超えた額に対して所得税がかかります。
まあ、その所得税を払えばいいんですけどね。ただ、働く量にもよりますが払うと反対に働いた割にはコスパが悪くなります。もしコスパ良くするならば年収170万円以上は必要ですね。ただ、そこまで働けない人がいるため大半のバイトやパートの人たちは年収103万円までにしておこうって考えにはなっています。
額面で控除されるもの
先ほど色々なものから天引きされた金額が払われると言いましたね。その延長線です。一体何が控除扱いなのかを話しますね。
1.健康保険
病気やけが、入院、出産、死亡など健康的なことに備える医療保険制度です。健康保険料は被保険者と事業主が保険料を半分ずつ負担しあって運用されています。そのため、毎月の給料から保険料分が天引きされます。また、健康保険は被保険者である従業員だけでなくその家族も加入することができます。
2.厚生年金保険
厚生年金保険とは国が定めた公的年金制度であり原則として組織に雇用されている方が加入します(フリーターの場合は労働時間によって左右されます)。厚生年金保険は事業所単位で加入するものです。そのため、雇われの身は加入しないといけません。ちなみに、支払う額は個人の所得によって変わってきます。ここは健康保険と違うところですね。ただ、健康保険と同じ点はあります。それは厚生年金の保険料は勤務先と被保険者とが折半して支払うようになっています。そのため、給料から天引きされるのは被保険者が担当する金額分だけです。
3.雇用保険
労働者が失業した場合や雇用の継続が困難となる事由が生じた場合に必要な給付を受けることができる制度です。給与の0.3%が雇用保険料として毎月の給与から天引きされます。失業保険が出るのは雇用保険に入っているからです。
4.所得税
働いたら払わないといけない税金ですね。働いたら罰金ってなんなんだよと思いますが。この額なんですが所得税は累進課税のため稼げば稼ぐほど払う額は多くなります。年収1000万円の人ならば33%は払わないといけません。ちなみに、最高は45%です。ここに関してはこちらの画像を見た方が早いかもしれません。
5.住民税
住民税とは1月1日時点で住んでいる都道府県と自治体に納める税金で「区市町村民税」と「道府県民税・都民税」の総称になります。ちなみに税額は前年の所得に対して課せられる「所得割」と定額を納める「均等割」の合計で算出されます。ただし、新卒1年目は給料から天引きされないです。
収入が上がれば上がるほど引かれる額も大きい?!
こちらを見ればわかります!
年収が低い時の手取り額って額面の80%くらいじゃないですか?ですが、額面の額が上がれば上がるほど手取り額は額面の75%くらいになってません?これは累進課税の所得税のせいです。稼げば稼ぐほど所得税は課金される運命ですから。
それ故に私は年収が高い人ほど表向きの数字でしかないと言ったんです!ちなみに、雇われの身で年収1000万円稼いでいる人ほど取られる額に対して嘆いてはいます。
新卒の皆さんご注文を!
就活生に向けた言葉ですね。新卒の皆さんほど求人票に書かれている月収で判断してしまうかと思われます。求人票に手取りの金額なんて書くわけないですしねwwwww。もし書いている求人票があったらそれは親切すぎます。
ですが、それは要注意です。額面と手取りの違い分かってないといざ入社してから求人票の内容と違うじゃんってなります。ですので、求人票を見る時は一旦手取りがどれくらいかは確認してください。目安としては月収25万円で手取りが20万円くらいだと思ってください(2年目は住民税があるので20万円以下になりますね)。
まとめ
悪は正社員を求めたくなるでしょうね。会社の決まりで天引きってことにできますし。そのため、効率よくお金を集めることができます。一方で個人事業主ならば経費などで節税できます。また、稼ぎすぎなきゃ逃げ道もあります。こりゃ、悪からしたら効率よくお金を取れないです。だからって、雇われの身の方が働けばお金は保証されるって?確かに、個人だと自力でやらないといけません。ただ、ここの対比がポイントです。
かつては個人事業主が働きやすい環境でした。それもあって、個人店が多かったとか。ですが、今は大手企業が一強の時代です。となると、個人で生きるのは困難ですよね?困難だから八百屋や魚屋などの個人店はたくさん潰れているわけですから。それ故に雇われないと安定しないような状況になりました。これも全て悪都合です。そう考えると雇われの身っていいのかなと思ってしまいます。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。
りかちゅう